尻屋(青森県)
尻屋崎は下北半島の北東端にある岬で、東通村の尻屋集落はそのやや南側にある。山が北風をさえぎり、集落と港は東に面している。集落が港から離れた高台にあるのは、平地が少ないことに加えて、津波対策ということもあるのかもしれない。
山の反対側には石灰石を掘り出している日鉄尻屋鉱山があり、実はその専用鉄道を撮影したついでに立ち寄ったのであった。なにかの本で、尻屋は原始共産制の村落であると読んだことがあって、どんなところなのか興味があったのだ。
もっとも、ぶらりと立ち寄っただけの旅行者にはそんなことがわかるわけはなく、ただ小さな集落にもかかわらず売店や旅館が並んでいたのが印象深かった。また、この南側4kmほどのところに尻労(しっかり)の集落があるのだが、そこに直接通じる道はなく、山を大回りして20km近くの道のりである。そちらも行きたかったが、時間がなくて残念ながら訪ねることができなかった。
1977年10月撮影
Shiriya, Higashidori Village, Aomori Prefecture
キャプションの数字は撮影地点の緯度、経度、撮影方向(真北が0°で時計回り)
41.398304, 141.445780
90°
1977/10
41.398386, 141.445756
0°
1977/10
撮影場所不明
1977/10
41.398557, 141.453325
165°
1977/10
2020年1月公開
Copyright (c) Takashi FUTAMURA