埼玉県 その他の町
日本の表街道となった東海道にくらべて、中山道には古い宿場の町並みがあちこちに残っている。とはいえ、東京に隣接した埼玉県の南部には、昔の街道を感じさせる雰囲気はほとんどないだろうと思っていた。
それでも、実際に足を運んでみると、あちこちに街道の名残をうかがわせる風景に出会うことができた。ここで紹介するのは、そんな町のうち、上尾、大宮、与野、蕨、川口で撮った写真である。大宮市と与野市は、合併でさいたま市の一部となったが、いまだにピンとこない。
1990年7月~1993年8月撮影
Ageo, Omiya, Yono, Warabi, Kawaguchi, Saitama Prefecture
キャプションの数字は撮影地点の緯度、経度、撮影方向(真北が0°で時計回り)
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高崎線上尾駅の北東400mほど、旧中山道沿いにあった「八木屋豆腐店」。ベッドタウン化した上尾宿だが、かろうじて上尾宿の面影を残していた。
35.975974, 139.587609
0°
1993/09(★2019/06)

上の写真の反対側。現在、ここには15階建てのマンションが建っている。
35.976182, 139.587424
120°
1993/09

大宮駅から直線距離で300mほど。旧中山道の大宮宿あたりに残されていた。出桁造りの商家。2005年前後に取り壊されたようである。
35.904112, 139.627395
120°
1991/08(★2019/04)

上の写真家から旧中山道を約50m北上。大宮駅に通じる商店街は「大宮東銀座」と名付けられていた。現在、この入口の門も古い家もない。
35.904839, 139.627319
330°
1991/08(★2019/04)

与野駅前の道から旧中山道に出たところにある与野駅東口交差点。その後、大木は姿を消し、合併によって与野市も姿を消し、さいたま市の一部となった。
35.885388, 139.639644
75°
1993/09(★2019/04)

与野駅から大宮駅方面に500mほど、旧中山道には延々と並木道が続いていた。その後、最寄り駅となるさいたま新都心駅が開業した。現在、右奥には大規模な「シントシティ」マンション群ができている。
35.890320, 139.636657
300°
1993/09(★2019/06)

旧中山道蕨宿があったあたりの商家。蕨駅とつなぐ県道117号線の拡幅によって取り壊されてまったようだ。
35.825316,139.678528
30°
1991/04(★2021/07)

川口駅の北側すぐ。緒新する産業道路から分かれた一方通行の道沿いには、木造の民家が並んでいた。
35.803144, 139.717698
345°
1990/07
2022年2月公開
Copyright © Takashi FUTAMURA