今井(奈良県)
現在は橿原市の一部となった今井町だが、一歩足を踏み入れてみると、明らかに周囲から独立した町であることがわかる。それもそのはずで、一向宗の寺内町として発達し、戦国時代には防御のために周囲に環濠を掘った環濠集落だったのだ。
幸い信長の攻撃をまぬかれ、のちに商工業の町として安土桃山時代以降に大きく発展。江戸時代にはその財力で幕府に一目置かれ、大幅な自治が認められた。
それにしても、全国の町並みを見てきたが、今井ほど昔の様子を残している町は数少ない。自治都市としての誇りを持ち、住民自らが町並みを残していこうという意気込みを耳にした。私が初めて訪ねた翌年の1993年に、重要伝統的建造物郡保存地区に選定されている。
1992年7月撮影
Imai Town, Kashihara City, Nara Prefecture
キャプションの数字は撮影地点の緯度、経度、撮影方向(真北が0°で時計回り)
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環濠集落である今井町の東側に位置する「河合家住宅」。河合酒造所を営んでおり、堂々とした建物に楕円形の虫籠窓がかわいい。町並みはまったく変わっていないが電線が地中化された。
34.506364, 135.788680
0°
1992/07(★2019/05)

「河合家住宅」は東西に走る中尊坊通りに面しており、この住宅だけでなく付近にも見事な白壁の商家が並んでいる。
34.506448, 135.788517
60°
1992/07(★2019/05)

上の写真から「河合家住宅」を背にして東側を眺めたところ。左側の手前から2軒目が「高木家住宅」。
34.506488, 135.788656
90°
1992/07(★2019/05)

御堂筋の東端。ここを右に曲がるのが御堂筋で、突き当たりを左右に走るのが南尊坊通り。
34.506391, 135.788024
180°
1992/07(★2019/05)

本町筋の東側にある「澤井薬局」。現在は奥の建物で営業をしているようだ。
34.506755, 135.787763
285°
1992/07(★2019/05)

上の写真の「澤井薬局」を西側から見たところ。リポビタンDの幟が薬局であることを示している。
34.506751, 135.787605
90°
1992/07

上の写真から20mほど手前に下がって、「喜多古美術」の前から東側を望む。
34.506735, 135.787299
90°
1992/07

今井環濠集落の中央北側あたり。右側が「上田家住宅」。門、商家、蔵が並ぶ立派な建物だ。
34.507399, 135.786387
15°
1992/07(★2019/05)

手の込んだつくりの「若林家住宅」。町並み保存会会長の若林稔氏は今井の町並み保存・再生に長年取り組んでおり、向かって左隣には3年かけて再生した「阿伽陀屋若林亭」がある。
34.507421, 135.784581
0°
1992/07

御堂筋の西側から東を望む。この通りには、紙で財を成した豊田家の本家・分家の家々が建ち並ぶ。右は豊田家分家の紙六。左は今西家の蔵。
34.506399, 135.7835527
90°
1992/07

重厚な商家が続く今井にあって、御堂筋の北側に並行する本町筋には、昔も今も生活の香りが色濃く感じられる。右手は「古林酒店」。現在は、今井名物の「埴輪まんじゅう」の販売店となっている。もちろん、ここも電柱・電線は地中化された。
34.506772, 135.784572
90°
1992/07(★2019/05)

本町筋の西の端。右は「今西家住宅」。写真の右手には池がある。
34.506765, 135.783270
60°
1992/07(★2019/05)
2023年10月公開
Copyright © Takashi FUTAMURA