河 崎(三重県)
伊勢商人というのは、大阪商人、近江商人と並ぶ日本三大商人の一つなのだそうだ。そんな往時の伊勢商人の名残を感じさせるのが、伊勢市河崎地区にある商家や蔵である。商家は切妻屋根に妻入り、そして黒々とした板壁が特徴だ。この色は、水はけのために魚の油を原料とした塗料を塗るからだそうで、町並みに重厚感を与えている。
その後、町並みの保存に力が入れられるようになり、2001年には一部が国の登録有形文化財に登録された。
1994年10月撮影
Kawasaki, Ise City, Mie Prefecture
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勢田川沿いに並ぶ蔵。川から荷揚げをするための階段が見える。現在は、川沿いに堤防と道が設けられ、当時の面影はない。
34.496163, 136.718022
330°
1994/10 (★2019/08)

上の写真の蔵を反対側から見たところ。中央奥の蔵は、現在「伊勢河崎商人蔵」として整備し、観光客に公開している。右手の家もきれいに修理された。
34.496606, 136.717776
225°
1994/10 (★2019/08)

勢田川の向かい側にも、板壁・妻入りの豪壮な家が並んでいた。
34.495762, 136.717353
225°
1994/10 (★2019/08)

「伊勢河崎商人蔵」から南に続く道にも、板壁・妻入り商家が建ち並んでいた。右手前は青果店、その向こうは「藤本酒店」。道に対して斜に構えて家が建っているのが、この通りの特徴。
34.495964, 136.716723
60°
1994/10

上の写真から20mほど進んで振り返ったところ。
34.496047, 136.716845
240°
1994/10

さらに道を南下。合わせて200mにわたって、こうした家が続いているのは圧巻である。
34.494618, 136.715298
195°
1994/10
2019年3月公開
Copyright (c) Takashi FUTAMURA