東京都区内での位置

◆◆ 著 書 ◆◆
定点写真でめぐる東京と日本の町並み
定点写真でめぐる
東京と日本の町並み

(青春出版社)
1,550円+税
2019年発売

ローカル鉄道と路線バスでめぐる 果てしなきイタリア旅
ローカル鉄道と路線バスでめぐる
果てしなきイタリア旅

(草思社)
2200円+税
2025年発売

ようこそシベリア鉄道へ'
ようこそシベリア鉄道へ
(天夢人)
2,100円+税
2022年発売

shibuya

 1970年代の渋谷というのは、正直言ってやぼったい町という印象だった。国鉄のハチ公口を降りると、スクランブル交差点こそあったものの、今のような高層ビルもおしゃれな店もほとんどなく、戦後をひきずった風景が目の前に広がり、むしろそれが好ましく感じたものだった。
 渋谷から駒場へ、電車に乗らずにあえて歩いて通ったこともよくあった。いや、だんだんと町を歩くことに心地よさを感じて、「ムルギー」でカレーを食べているうちに、学校までたどりつかなかったことのほうが多かった。どうせ授業をサボるのだったら、最初からカメラを持参してもっと町の写真を撮ればよかったと、今になって思うのである。
キャプションの数字は撮影地点の緯度、経度、撮影方向(真北が0°で時計回り)


*写真にポインタを置くかタップすると、同じ場所の2025年の写真が見られます。


東急百貨店本店横

東急百貨店本店(現・Bunkamura)の裏。正面奥が渋谷駅の方向。当時は通り沿いに低い雑居ビルが並ぶ、ごく普通の商店街だった。書店、食料品店、酒屋などの看板が見える。
35.660093, 139.695389
105
1977/01(2025/06)



東急百貨店本店横

上の写真の通りを正面から見たところ。手前側は道幅が狭くなり、静かな住宅街が広がっていた。今では、道が拡幅されて「松濤文化村ストリート」なる名前が付けられて、さまざまな店舗で賑わっている。
35.659980, 139.695419
60
1977/01(2025/06)



宇田川町

東急百貨店本店(現・Bunkamura)の北側、宇田川通り沿いには小料理屋や飲み屋が建ち並んでいた。今も残る店は1軒もなく、道幅とカーブだけが昔を偲ばせる。こちらに向ってくるのは地元の少年か。
35.661426, 139.696747
300
1977/12(2025/06)



宇田川町

上の写真から宇田川通りを200mほど北上。宇田川という名前の通り、ここは渋谷川の支流が流れていたが、暗渠化されて道路となった。うねうねと続くカーブが、昔の川の流れの名残をとどめる。
35.662697, 139.695278
315
1977/12(2025/06)



宇田川町

上の写真の30mほど先の地点から、渋谷駅方向を振り返ったところ。左の2軒の建物は2025年現在も健在。
35.662881, 139.695000
135
1977/12(2025/06)








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