新宿駅、御茶ノ水駅、土浦駅 (1974年3月~4月)
高校2年生から3年生になる春休みにも、相変わらずカメラを持って、東京のあちこちに出張っては写真を撮っていた。すでに車両写真には飽き足らなず、だんだんと駅にいる乗客を入れて写真を撮るようになってきた。これは、14時発の松本行き181系特急「あずさ」。男性が座っている木製のベンチが懐かしい。
トップの写真の特急あずさと、ホームの反対側で発車待ちをしていたのが、14時30分発の165系電車による急行「かいじ4号・かわぐち5号」甲府・河口湖行き。左(小画面では上)の写真の奥には、甲州街道の跨線橋が見える。新宿の南口から代々木駅にかけて広大な貨物駅があった時代である。
どちらの写真にも、電気機関車EF13が写っている。当時は、あまりにもありふれていて、撮影意欲が湧かない機関車の代表格だった。
中学生のころから通い慣れた御茶ノ水界隈。聖橋から見たあまりにも有名な風景である。左(小画面では上)は、神田川を行くだるま船を背景に、丸ノ内線の電車がタイミングよくやってきたところ。右(小画面では下)の写真は、東京駅に向かう快速と秋葉原駅に向かう総武線各駅停車が同時発車したところ。どちらも101系電車である。
こちちは、御茶ノ水橋から見た風景。左(小画面では上)の写真の奥に写っているのが聖橋。神田川にはだるま船、ホームには東京行き快速電車が見える。何十年も変わらなかったこの風景も、駅の改築によって大きく変化した。
右(小画面では下)の写真は、水道橋方面を見たところ。写真の中央奥には、日本学生会館(旧・文化アパートメント)のクラシックな建物が見えている。1986年に取り壊されたそうで、現在は跡地に順天堂大学センチュリータワーが建っている。
都内からずっと外れるが、常磐線土浦駅のホームで撮った2枚の写真。関東鉄道筑波線(→筑波鉄道→廃止)に乗りに行ったとき、ついでに撮ったものだ。常磐線には普通客車列車が何本も残っており、見るのも乗るのも楽しみだった。中央には駅弁売りの姿が見える。
右(小画面では下)は、跨線橋の下にあった説田商店の立ち食い蕎麦屋である。
2020年3月公開
Copyright (c) Takashi FUTAMURA