御坊(和歌山県)
今から思うと、もっと御坊の町を散策すればよかったのだが、当時はローカル私鉄の紀州鉄道(旧・御坊臨港鉄道)に乗るのが目的だったから、あまり町を歩いていない。
国鉄紀勢本線の御坊駅が町の中心から離れた場所に設置されたため、駅と中心部を結ぶためにできたのが、このローカル私鉄の起源である。赤字が続いていたが、1972年には不動産会社が信用を高めるために買収したことで話題を呼んだ。
そんな鉄道に乗ったり沿線を歩いたりしたときに撮ったのが、ここに挙げた写真である。
1980年1月撮影
Gobo City, Wakayama Prefecture
キャプションの数字は撮影地点の緯度、経度、撮影方向(真北が0°で時計回り)

紀州鉄道の紀伊御坊駅。市役所にも近く、御坊市の中心にあたる駅で利用者もそこそこ多かったが、駅の周囲は比較的がらんとしていた。現在は、家やビルが建て込んでいる。
33.893338, 135.153575
45°
1980/01

市役所の東側を南北に走る道路は、道幅こそ狭かったものの、街道筋を思わせる古い家々と店舗が並んでいた。この手前側すぐのところに、「椿丸福蒲鉾店」があるが、それ以外はごく普通の住宅街になっている。
33.888681, 135.154107
180°
1980/01

線路のすぐそばまで住宅が密集している西御坊駅付近。南側から北側を見ている。
33.887687, 135.153004
0°
1980/01

上の写真の反対側を見たところ。写真のディーゼルカーの奥に、西御坊駅に停車しているディーゼル機関車がちらりと見えている。当時は、その先の日高川駅まで線路が続いていたが、西御坊~日高川間は1989年に廃止された。
33.887687, 135.153004
195°
1980/01
2025年5月公開
Copyright © Takashi FUTAMURA