外泊(愛媛県)
外泊のことは、確か雑誌『旅』で見たのではないかと記憶している。海に面した斜面に何列もの石垣が並び、まるで段々畑の上に家々が建っているような様子が珍しく感じられた。当時は国鉄中村線が中村までしか開通しておらず、そこから宿毛までバスに乗り、さらに1日に何本もないバスに乗り換えて終点の外泊にやってきた。
たどりついた外泊は、雑誌の写真で見たものと同じく、実に興味深い町並みだった。聞くところによると、平地の少ないリアス海岸の土地で、次男、三男などが、狭い斜面に家と耕地を確保するための苦肉の策だったという。
現在では、この景観を保存することで、観光に役立てているらしい。けっして便利な場所ではないが、ぜひまた訪ねてみたい。
1980年8月撮影
Sotodomari, Ainan Town, Ehime Prefecture
キャプションの数字は撮影地点の緯度、経度、撮影方向(真北が0°で時計回り)

宇和島自動車(宇和島バス)の外泊終点。背後の斜面に、石垣に囲われた家並みが広がる。
32.937510, 132.478462
225°
1980/08

斜面を登っていくと、道の両側に石垣が並ぶ。
撮影場所不明
1980/08

高さのある立派な石垣も。
撮影場所不明
1980/08

正面の山には段々畑が見える。
32.937122, 132.477725
105°
1980/08

石垣の前で作業をする人。手前は蓮か里芋の葉のように見えるが。
撮影場所不明
1980/08

集落の上のほうからリアス海岸の湾を見下ろす。
32.936755, 132.477793
0°
1980/08

外泊のバス停近くから、斜面を見上げたところ。正面には「民宿 つたや」の看板が見える。その後、改築されて2021年現在も営業をしているようだ。
32.937128, 132.478301
180°
1980/08

集落の入口あたりから湾を望む。養殖のいかだも見える。
32.937837, 132.478747
0°
1980/08

中泊から外泊に入る道沿いに、こんな立て札が立っていた。この先が外泊の集落である。
32.937938, 132.479308
240°
1980/08
2021年4月公開
Copyright © Takashi FUTAMURA