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時刻表にない鉄道
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タイトル
 森林鉄道といえば木曽のものが有名だが、その山の反対側、飛騨小坂(おさか)付近にも森林鉄道が伸びていた。
 この存在を知ったのは、例によって5万分の1の地図である。ヒマにあかせて東京・神保町の本屋で地図を繰っているうちに、見つけたものだ。
 路線は飛騨小坂駅から湯屋(ゆや)温泉に伸びていくものが1本。ただし、すでに地図上でこの路線は破線となっていた----つまり休止線となっていたのであった。
 そしてもう1本は、そこから北東方向にある濁河(にごりご)温泉の近くの山の中(木曽森林鉄道の濁川とは別の場所)。こちらは、たどりつくのが大変そうだったが、とにかく行ってみることにしたのであった。
川沿いの軌道跡 湯屋温泉付近の軌道跡はサイクリングコースになっていたが、森林鉄道当時のふんいきを色濃く残していた。

所在地: 岐阜県益田郡小坂町
訪問日: 1978年8月


Osaka forest Railway
osaka, Gifu.
1978/08

飛騨小坂の所在地
飛騨小坂付近の森林鉄道の地図
参考資料:国土地理院発行5万分の1地形図「御岳山」(昭和43年1月30日発行)
貯木場から出る線路跡 国道の下をくぐる
▲飛騨小坂駅前には貯木場があり、軌道跡はそこから橋を渡る。
写真奥の橋が、森林鉄道のものらしい。貯木場はその右側、飛騨小坂駅はさらにその右側に当たる。
上の写真左側の道路が軌道跡と思われる。

国道と交わる地点には、怪しいトンネルがあった。どうやら、軌道跡は国道の下をこのトンネルでくぐっていたように思われる。(右の写真の右下のトンネル)




いかにも山の中に分け入っていきますという雰囲気で、軌道跡が伸びていった。

山に分け入る軌道跡
森の中を走る軌道跡


その筋の人ならピンとくる(?)
このSカーブの具合は、まさに森林鉄道のもの。


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