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蔵出し鉄道写真館
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総武線の蒸気機関車 (1969年7月~8月)


小岩駅のD5121 快速さざなみ両国行き
 

1969年は東京都区内から蒸気機関車が消えた年である。8月にC57が引く両国発客車列車のお別れ運転が実施される。今回はその直前、高架複々線の工事が盛んだったころの総武線の風景である。

左の写真はおそらく小岩駅である。乗っていた電車から、新小岩機関区を発車しそうな貨物列車の姿が見えたので、次の小岩駅で降りて待ち構えたと記憶している。
D51の21号機は、すさまじいスピードで通過していった。この機関車は、D51の初期型のいわゆる「ナメクジ」。煙突の後ろのドームがひとつづきになっているのが特徴である。

右の写真は間違いなく小岩駅。101系の快速さざなみ両国行きである。かなり珍しい列車ではないだろうか。小岩駅で下り電車を待っていたときに、上りホームを通過していったのが見えて、かろうじてシャッターを切ったものだ。


小名木川のD51 小名木川のD51
 

この写真は、亀戸から南に分岐する越中島貨物線の蒸気機関車である。
都電の写真を撮ろうと、小名木川のあたりをうろうろしていたら、突然蒸気機関車の汽笛が聞こえた。

音を頼りにやってきてみると、黒煙をもくもくとあげたD51が今にも亀戸方面に向けて出発しようというところだった。
都区内でこんな黒煙を上げて走る蒸気機関車を見るとは、すでに当時でも驚きであった。

船橋駅を通過するD51 新小岩機関区
 

左の写真は、地上駅だった船橋駅を通過する貨物列車。電車待ちをしているときに、たまたま貨物列車の通過に出会った。すかさずカメラを出して撮ったのだが、かなり露出不足。
右の写真は、新小岩機関区を公道から写したものである。まだまだ蒸気機関車や旧型客車かいくらでも見られた時代である。中央の機関車は、D51の初期型「ナメクジ」であることが遠目にわかる。

2010年6月作成



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