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私鉄ローカル線を訪ねて
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タイトル
 装飾電車  最終日だから、装飾電車も走る。これは、磯子区の中村橋付近。このあたりは、スムースに車が流れていた。
 横浜市電の集電装置(ビューゲル)は、車両の端のほうにあるのがユニークだった。

 中村橋停留場にて。廃止を惜しんで、最後の乗車をする人びと。日の丸の旗は、誰かが配ったのか。 最終日のにぎわい

■花電車、旧型電車揃い踏み
         
旧型車両 まず、露払いとしてやってきたのが、500形523号車。客扱いはしていなかったように記憶している。

-画像にポインタを合わせると、花電車の側面が見られます-
花電車 そして、メインイベントの花電車。同年開通した市営地下鉄の車両のハリボテも見える。

後衛には、1000形1005号車がついていた。 旧型車両

横浜駅前のトロリーバス

同じ日、トロリーバスも廃止となったが、こちらは飾りつけもなく寂しいものだった。日本の都市部における、最後のトロリーバスであった。

 結局、横浜市電を写したのは、最終日という特別の日の、しかも半日ほどだけである。それだけで、偉そうにこれだけ写真を並べるのは気がひけるが、まあ一時代の記録ということで、ご容赦願いたい。
 ところで、やはり東海道線の車窓から見ることができた路面電車に、川崎市電と静岡鉄道清水市内線があった。川崎市電は、まだ地上を走っていた京浜急行と並走していたし、清水市内線は専用軌道の一部が東海道線と並走していた。
 どちらも、そのうち写真を撮ろうと思っているうちに廃止になってしまっていた。それがくやしかったから、横浜の市電だけは最後に一度乗っておこう、写真に撮っておこうと強く思いたったのだ。
 それにしても、桜木町の周辺はまったく変わってしまった。そして、国鉄桜木町駅もJRになってからは普通の駅になってしまった。以前の桜木町駅は、構内が不思議に広々として、独特の遠近感があったものだ。もしかすると、新橋(現・汐留)~横浜(現・桜木町)の鉄道開通以来の残り香が、どこかに漂っていたのかもしれない。


 


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