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東京の本屋で買った5万分の1の地図を見ると、函館本線の美唄や砂川あたりには、たくさんの軌道があったことがわかる。国鉄からそのまま貨車が乗り入れる専用線も多かったが、いかにもトロッコらしい軌道も記されていた。 とくに、砂川駅から分岐する支線の終点である上砂川駅周辺には、網の目のように線路が敷かれているようだった。 とはいえ、それまで、地図を頼りにいってみたところが、あるのは廃墟ばかり……ということの繰り返しだったので、このときもあまり期待せずに、上砂川行きの列車に乗り込んだのであった。 |
所在地: 北海道空知郡上砂川町 訪問日: 1979年8月 Kami-Sunagawa Town, Hokkaido. |
上砂川駅は、市街地のはずれにあった。 降りると、目の前にがらんとした広い道があり、学校帰りの女の子が歩いてきた。 奥の方に、ベルトコンベアらしきものが見える。 |
道をそのまま進んでいくと、意外なことに壮大なトロッコの操車場(?)が見えてきた。 どうやら、国鉄と同じ1067mm軌間の線路とナロー(600mmか762mmか?)の線路が混在しているようだ。 |
トロッコの荷は石炭だと思いきや、そこには山のように木が積まれていた。 「ここは貯木場で、森林鉄道が走っているのではあるまいか」と思ったほどである。 なぜこんなに木材があるのか、それは……わからなかった。 (「北のMacおじさん」のお便りにより、坑道の壁に使用する木材であることが判明しました。お便り感謝します!) |
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