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5万分の1の地図を片手に、北から南まで時刻表にない鉄道を求めて歩いていたころ。 地図に軌道跡はあっても、行ってみると何もないといった空振りは数知れず。たとえ遺物を見つけても、たいした「発見」ではないという場合も多かった。 ここでは、そんなお蔵入りの写真や、たいして珍しくもない写真を中心に収録。「時刻表にない鉄道を求めて」のコーナーの番外編として、地方別に紹介することにした。 九州編は、筑豊の炭鉱が中心となってしまいました。写真は、すべて1977年3月撮影。 |
■貝島炭鉱跡
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鞍手郡宮田町にあった貝島炭鉱の専用線は、前年に廃止となっていた。ここの専用線は、アルコ社製とコッペル社製のユニークな蒸気機関庫計4両が働いていたことで知られていたところである。 もう跡形もないかと思って訪ねてみたところ、まだ一部にレールが残り、機関庫らしき建物には機関車が見えたのである。 |
この機関車は、ドイツのコッペル社製のもの。同社製としては珍しい大型機として有名だ。写真は、31号機と32号機のどちらかは不明。現在、後述する直方市石炭記念館に、32号機が保存されている。 アルコ社製の2両の機関車は見当たらなかったが、宮田町町民会館と小竹町役場に保存されているらしい。 |
独特な形をした貨車も放置されていた。いまどきならば、廃墟好きの人が続々訪問しそうな場所である。 |
■宮田町の行き倒れ「KATO」 | |
宮田町からバスで移動していたとき、突然車窓に飛び込んできたのがこの2両の機関車。あわてて、次の停留所で下車して引き返してきた。 加藤製作所製。隣の自動車もナンバーがないということは、スクラップ待ちだったのだろう。どこで使われていたのかは不明である。よく見ると、キャブの下に社紋らしきものがある。 写真にマウスポインタを合わせると、車両部分が拡大されます。 |
■新日鐵八幡の専用線
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これは、新日鐵八幡製鉄所の八幡地区と戸畑地区を結ぶ専用線。 「くろがね線」という愛称があるそうだ。下の写真は、路線の中央部にある宮田山トンネルの八幡側。 当時は複線だったが、現在では単線になってしまっているらしい。 |
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