大阪の地を初めて踏んだのは1970年の万博のときだったが、そのときは町を歩くこともなかった。そこで、1980年の夏、四国旅行の前に大阪の町をちょっと歩いてみようと思い立った。行く先は、やはり大阪らしいところというので、迷わず通天閣あたりを選んだ。 初めの数分こそ、「こんなところで写真を撮っていたら、恐いお兄さんに因縁をつけられるんじゃなないか」とビクビクしていたが、すぐに顔がほころんでくるのがわかった。 「おお、ここは浅草じゃないか!?」 そう、そこは、わが懐かしの故郷とあまりにも雰囲気が似かよっていたのである。 とはいえ、「づぼらや」のフグのハリボテが、道のまん真ん中に浮かんでいるのには、ちょっとばかり驚いた。 |
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