友人たちと久しぶりに再会した神戸で、ルミナリエを見てきた。ポスターで見ていれば十分だと思っていたが、さすがに実物を見ると感動的である。 バックに流れている教会音楽にあおられたのか、なんとも厳粛な気持ちになってきた。あの震災の惨状が思い出され、うっすらと涙がにじんできたことを白状しなければならない。 だが、広場のあたりをうろうろしているうちに、そのあまりにキリスト教的な荘厳さに、やや違和感を覚えはじめたのも確かであった。 そんなとき目に入ったのが、会場の周囲に繰り出した無数の屋台である。 「おお、これだ、これ!」 背後の荘厳さを、まるであざ笑うかのような日本的な猥雑さ。その対比に思わずにやりとしてしまった。まだまだ日本も元気だ……なんて思ったのである。 |
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