なんといっても、「人類の進歩と調和」である。これは見逃すわけにはいかないと、東京に住む中学生の私は、友人たちと無謀にも大阪で開かれた万博行きを決行したのである。 まだまだ、未来がバラ色に思えた時代であった。私は、父親から借りたドイツ製のコンタックスII型を手に、世紀の祭典を写したのであった。 上列と下左の写真は、スイス館から周囲360度のパノラマ写真を撮ったもののうちの3枚。浴衣姿のおばさまたちは、これから盆踊りでも踊るのだろうか。右下は、岡本太郎がデザインしたご存じ「太陽の塔」。そういえば、万博反対を叫んでこの目玉に立てこもった人がいたっけ。 それにしても、万博の浮かれようを見ているうちに、そろそろ高度成長も行き着くところまで行き着いたのではないかと感じた私は、当時まだ神童であった。 |
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