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蔵出し鉄道写真館
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上 野 駅  (1968年3月)

上野駅地平ホーム

この写真がすべての始まりである。この前年、小学校5年生だった私は、父にハーフサイズのカメラ「キャノン・デミ」を買ってもらっていた。

カメラは小学校の遠足に一度使ったきりで、半年ほどほったらかしていたのだが、春休みのある日、ふと上野駅に写真を撮りにいこうと思い立った。当時は、鉄道ブームでもなかったし、鉄道雑誌を読んでいたわけでもない。上野なら近いし、いろいろな車両が見られるだろうという軽い気持ちで、浅草にある自宅から足を運んだわけだ。

それにしても、この写真、初めての鉄道写真にしては、なかなかいい雰囲気。手前の2人が重なったのはいま一つだが、中央でポケットをまさぐっているお姉さんがいい。そして、左にEF57、中央に181系電車(「あさま」か「とき」かな)、右に旧型客車がしっかりと写っている。


181系特急あさま キハ82系特急やまばと  

上の写真が偶然出来がよかっただけということは、ほかのコマを見るとわかる。こんなタテ位置で、車両の正面を撮っているだけなのだ。まあ、小学校5年生(翌月から6年生)の初めての鉄道写真だと思って許してほしい。
左の181系電車「あさま」はピッカピカ。右は地平ホームで写したキハ82系の「やまばと」。


  165系急行妙高 165系急行佐渡

165系急行電車。左が信越本線の直江津行き急行「妙高」、右が上越線の新潟行き急行「佐渡」。やがてこうしたヘッドマークもつかなくなってしまった。

ハーフサイズカメラは、そのまま構えるとタテ画になってしまうので、最初のころはこんな写真ばかりだった。


京浜東北線の旧型国電 常磐線の旧型国電  

そして、当時は京浜東北線と常磐線にもまだ焦げ茶色(正式には「ぶどう色」というのだが)の旧型電車が走っていた。
左は京浜東北線の鶴見行き。右は常磐線の高架ホームに到着した電車。どちらも73系電車だが、製造(改造)年が違うので、だいぶ正面の形も異なっている。
ほかにも写真は撮ったが、人に見せられるのはこの程度。





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