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私鉄ローカル線
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タイトル

津軽五所川原駅
キハ2400形の単行がまもなく出発    1973.1 

---- 本州最北の私鉄 ----

 津軽半島の内陸部を、五所川原(ごしょがわら)から津軽中里まで20キロあまりを“縦断”するのが、本州最北の私鉄である津軽鉄道だ。ちなみに、起点である津軽五所川原駅は、JR五能線の五所川原駅に隣接している。

 はじめてここを訪れたのは1973年1月、高校1年生の冬休みであった。元旦の夜行で上野駅を出発。五能線や大湊線の蒸気機関車とともに、新聞の記事で見かけたストーブ列車に乗ってみようと計画を立てたわけである。

 ストーブ列車が何時に出発するかもわからない、行き当たりばったりの訪問だったが、なんとか乗ることができた。
 津軽平野に積もった雪を車窓に見ながら、だるまストーブにあたり、旧型客車(オハ31)にゆられたひとときの旅は、ほんのわずかな時間だったはずなのだが、実際よりも長かったように思い出されるのである。

訪問:1973年1月、1977年10月

津軽鉄道路線図


五所川原の機関区 五所川原の機関区。駅のホームから見渡すことができる。
2003年に訪ねたときも、車両こそ変わっていたが、建物はこのときとほとんど変わりない姿で使われていた。
1973.1 


やはり、五所川原駅の構内におかれていたラッセル車とディーゼルカー。このディーゼルカーは、1950年製のキハ2403らしい。
1973.1 
五所川原駅構内の車両


ストーブ列車用の客車オハ31 当時のストーブ列車に使われていた客車オハ31。旧国鉄から来た車両で、二重屋根がいかにも古典的。
その後、新しい客車が入ったことで廃車となり、1両だけが芦野公園に保存されていたが、なんと大宮にできる「鉄道博物館」に展示されることが決まったという。
1973.1 


■ストーブ列車に乗車
二重屋根の客車に乗るのは初めてだったので、思わず「室内はどうなっているのだろう」と思って撮ったのがこの写真。
1973.1 

二重屋根の様子

ストーブのある席

さっそく、高校の悪友とともに、ストーブの前に陣取る。当時は、ストーブ列車目当ての酔狂な観光客は少なく、実にゆったりとした時間をすごすことができた。
1973.1 
いわゆるストーブ列車は、貨車と客車がいっしょになって機関車に牽引される「混合列車」だった。この写真は、ブレてしまったが、混合列車とわかるのはこの1枚しかないので、見苦しいけれど掲載します。
1973.1 
混合列車


 



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